今回は、
『ほめない、しからない、勇気づける 3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』
のレビューです!
・アドラー式子育てがいいって聞くけど、
具体的にどんな感じなの?
・ほめないと子どものやる気がでないんじゃないの?
・叱らないで子育てとか、どうやるの???
そうですよね、まさに私がそう思っていました。
で、この本がそんな疑問に答えてくれました!
マンガで具体例が紹介されていて、とてもわかりやすかったですよ。
では、レビュー参ります!!
アドラー心理学
まずは、アドラー心理学について一部抜粋します。
親子も対等なのですから、アドラー心理学では、子どもに「ほめる」という「評価」はしませんし、子どもが言うことを聞かない時も、感情的にしかったり、罰したりはしません。対等な人間関係を築き、課題を解決するために学ぶのは、<勇気づけ>の方法です。
アドラー心理学は、「勇気づけの心理学」とも言われているのです。
とあります。
ほめず、叱らず、対等な立場で子育てって出来るの?って思いますよね。では、詳細な内容に参ります。
アドラー式子育て術「パセージ」で心に残った5つのこと
目的論
目的論とは、原因を聞くのではなく、目的を達成するための方法を考えることです。
例えば、忘れ物をした時に
なんで忘れ物したの?
と、原因を聞くのではなくて、
どうやったら忘れ物しなくなるかな?
と、達成するための声かけをすると答えの質が変わります。
私は『魔法の質問キッズインストラクター』もさせてもらっているのですが、この声かけは本当に重要だと思います。
原因を追求しても言い訳しか出てこないですよね。子どもの中では『お母さんに怒られた』しか残らなかったりします。
でも、どうしたいのか(目的)を本人の中で明確にすることによって、それが自分のタスクに変わり自発力が出てきます。
私が以前子どもに質問してみたらびっくりする答えが返ってきたこともあります。
ほめるデメリット
ほめることのデメリットとして、出来なかった時に落ち込みすぎて自信を無くしてしまうことや、ほめられたくて頑張る(人からの評価を求める)ようになってしまうことが挙げられていました。
確かに私自身もほめられたことが嬉しい反面、プレッシャーになって全く出来なくなったことがあります。
毎日忙しく色々なことをやってるけど、自分がやりたかったことじゃなくてほめられたい為だけにやってたわ・・・とか。
ほめることはやる気を引き出すと思っていたのですが、問題を作り出してしまうんですね。
罰するデメリット
罰することのデメリットは、罰する人がいないとやらなくなったり、親子関係が悪くなる、罰は負に意識がいくことなどが挙げられていました。
一方的に罰するのではなく、子どもの話をしっかり聴き、目的を達成するための方法を一緒に探す。そうすれば罰は無くても子どもは自発的に行動出来るはずということですね。
即効性はないし、都度深い関わりが必要ですが、子どもの自信にはつながっていくのではと思います。
大人も子どもも対等であることがアドラー式子育てでは大切なようですね。
課題の分離
これ、私もやりがちです。
例えば、さんぽにいく時に子どもが長靴をはこうとしていたら『晴れてるから靴の方が歩きやすいよ』と言ってしまいます。
”晴れてたら水たまりないんだね。長靴でおさんぽ行くと歩きにくかったな”という経験を邪魔してしまうことになるんですよね。教えてあげているつもりですが、まさに余計なお世話。
やりすぎると、自分でやらなくなってしまったり、子どもが自信を無くしてしまったり・・・
自分で考えて行動する、それを応援出来るよう意識付けが大切ですね。
ただ、他人や自分が傷つくことや、自信を失ってしまうような時は、一緒に考えてあげた方がいいですね。
家族会議
1、期日を決めて会議する
2、他のことをしながら会議をしてはいけない(テレビや食事中など)
3、比較的短時間で終わりにすること(未就学児がいる場合は30分以内)
4、家族会議には全員参加すること
5、できれば議長は持ち回りにする
6、多数決よりも全員の合意を目指す
これ、我が家でも取り入れてみようと思います!
4歳2歳なので少し早いかもしれませんが、家族全員で平等に話をして決めていくというのを習慣づけていければ、話し合いで自分の意見を言うことにも慣れていけると思いますし、自分も家族の一因だと意識できるいい機会になりそうです。
まとめ
「アドラー式心理学 パセージ」とは、子どもが自分で考え、行動出来るようになる子育て術でした!
コーチングで行う
・聴く
・質問する
・(相手に)考えさせる
この大きな枠は同じでした。そこにエッセンスが入って具体的な子育てに落とし込んだ内容になっていました。今回レビューした以外にもたくさんの情報があり、育児に役立つ本でした。
子どもがスーパーで走ってはしゃいだ時の対応方法
車の中で兄弟喧嘩を始めた時の対応方法
こんなよくあるシチュエーションが、マンガでわかりやすく解説されていていましたよ。
子育てでやりたかった事がたくさん詰まったバイブルのような本でした。
興味がある方は、ぜひ読んでみてくださいね。