【幸せになる脳はだっこで育つ。〜強いやさしい賢い子にするスキンシップの魔法〜】
親子や夫婦、恋人同士のスキンシップについて研究をされている山口 創氏がわが子を幸せにする子育て方を伝授する一冊。山口氏は世界一受けたい授業に出演されたこともあるそうです。
だっこで脳が幸せに育つってどういうこと??という単純な疑問から手に取ったのですが、読んで納得、スキンシップの大切さがよくわかりました。『赤ちゃんは抱きぐせがつくって聞くけど大丈夫?』『忙しくて子どもとふれあう時間が取れなくて・・・』『そもそも、スキンシップの仕方がよくわからない』という方におすすめです!
印象に残った7つのポイント
触れない育児の弊害
昔アメリカの裕福な養護施設で当時流行の「触れない育児」を実践していました。ところがその施設では1年間に9割の乳児が亡くなってしまいました。栄養状態をよくするなど環境を改善しても三分の一は亡くなる状態。
一方、昔ながらの抱っこをしながら育てた裕福ではない施設の死亡率はずっと低かったのそうです。 スキンシップが無いことによるストレスから成長ホルモンが止まったと考えられているそうです。
抱っこしてあげないことで死亡率が上がるとは、びっくりする事実でした。 赤ちゃんは肌がふれることで、安心して成長出来るんですね。
愛情ホルモン「オキシトシン」
親子にうれしいオキシトシンの五大効果!
1、親子の愛着関係を深める
2、ストレスに強くなる
3、セロトニンを活性化させる
4、記憶力がよくなり学習効果が高まる
5、体の成長をうながす!
※セロトニンとは別名「幸せホルモン」と呼ばれる脳内物質です。
スキンシップをすることによって分泌される「オキシトシン」にはこんな効果があるんですね。 ケンカやかんしゃくが減るというデータもあるそうです。
なるほど、スキンシップは大切さが分かってきました。
赤ちゃんが求めるだけだっこしてあげて
スキンシップが成長にとっても大切なことがわかったけど、抱きぐせがつくって聞くし、どのくらいなら抱っこしてもいいの?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
私も子どもが産まれた後、泣くたびに抱っこしていたら祖母から『抱きぐせがつくから、寝かせておけばそのうち泣き止むよ』と言われ、だっこしてあげたいけど、ダメなのかな・・・と悩んだこともありました。
本書では、
乳幼児のときにたっぷりとスキンシップをとり、抱っこをたくさんしてあげたほうが心は満たされ、かえって子どもの自立を早めます。
とあります。
なるほど!自立を早めるためにもたっぷり抱っこしてあげるといいんですか。 あの頃の私に教えてあげたい(笑)
ただ、お母さんが無理のない範囲でいいと思いますよ。子どもはママの感情に敏感ですからね。
仕事をしていてふれあう時間がない
本書では「ちょい抱き」をおすすめしていました。
・保育園のお迎えの時にぎゅっとする
・お風呂でふれあう
・ひざの上にのせて絵本を読む
・添い寝をする
などなど、すき間をみてふれあう時間を取るようにするといいそうです。
私も保育園のお迎えの時に息子にぎゅっとしてみたのですが、照れくさそうに「でへへへへ」と喜んでいました(笑) 絵本を読んだりするのも大好きなので、寝る前のルーティーンに取り入れてみようと思います。
子どもとずっと一緒にいる専業主婦のママへ
ずっと一緒にいると、ツラくなる時もあるので、そういう時は散歩や支援センターなど、外へ出て気分転換するのが大切とのこと。他のママさんや、支援センターのスタッフさんと話をすると気持ちも切り替わりますよね。
専業主婦のママにも「ちょ抱き」をおすすめされています。 家にいる時はちょい抱きでストレスがたまらないよう工夫してみてくださいね。
子育て四訓
Twitterでも呟いたのですが、
【子育て四訓】
— こずこず (@kozu_kozu3) August 26, 2020
乳児はしっかり肌を離すな
幼児は肌を離せ、手を離すな
少年は手を離せ、目を離すな
青年は目を離せ、心を離すな
素敵な教えを知りました。
なるほど、と思いました。
その年齢によって適切な距離感が違うというのは分かっていてもなかなか難しいですよね。著者は乳児期に重きを置いて語っていましたが、私は幼児や少年、そして今後来るであろう反抗期への教訓ととらえました。
スキンシップからは少し逸れてしまいましたが、これからの育児の指針になる言葉ですね。ベビーマッサージ&ふれあい遊びのすすめ
ベビーマッサージはゆったりした気持ちで赤ちゃんや子どもにふれることでお互いに愛着も深まるので、おすすめされています。
やり方のコツなども詳しく書いてありましたよ。月齢、年齢別の成長に合わせたふれあい遊びも紹介されていました。どれもかんたんに出来るものでした。
興味がある方は、読んでみてくださいね。まとめ
以上が、「幸せになる脳はだっこで育つ。」を読んでのレビューでした。
人生の中で子どもと触れ合える時間は限られていますが、できる限り時間を作ってスキンシップをとっていこうと思える本でした。
興味を持った方は、読んでみてくださいね♪